子ども・思春期
カウンセリング
《カウンセリングの流れ》
-
16歳未満の方が来談される場合、 まずは保護者にご来談いただき、お子さまについて心配されていることをお伺いします。
-
次に、お子さまとのカウンセリング試行期間(3回程度)を設け、子どもから見た現状と抱える困難や課題をカウンセラーが理解できるようアセスメントします。
-
試行期間終了後、保護者との2回目の面談を設け、アセスメント結果(お子さまの困りごとや抱えておられる課題に対するカウンセラーの見解)をお伝えしながら、その後のカウンセリング継続について、ご検討いただきます。継続の場合は、実施日時の調整などを行います。
-
12歳未満のお子さまがカウンセリングを継続される場合、実施期間中は保護者の方にも月一回程度ご来談いただき、家庭や学校での近況をお伺いしながら、お子さまの状態についてご一緒に考え、見守っていくことをお願いしております。
-
カウンセリングは、お子さまの状態や年齢に合わせて、遊戯療法(プレイセラピー)や対話によるセラピーを用いて実施されます。
-
カウンセリングは、週一回50分。毎週、同じ曜日と時間に行われます。
-
全てのご相談内容(ご来談の事実を含む)は、守秘義務により保護されます。
【お申し込み・ご質問などは、「お問い合わせ」よりご連絡ください。】
Mentalization-Based Treatment for Children
MBT-Cとは?
Mentalization-Based Treatment(MBT) は、英国で開発されたエビデンス(臨床研究成果)に裏付けられた支援方法です。MBTfor Children (MBT-C)は、この支援方法を学齢期にある子どもたちを対象に適用したものです。Mentalization(メンタライジング力)とは、自分自身、そして他者の考えや行動、意図や感情を理解する力であり、そのような力を高めることで他者とのこころの触れ合いや関係性の改善、学ぶ力の向上を目指します。自身のこころの状態を調整する力が向上することで、自分の思考や感情を整理したり、より円滑に表現できたりするようになることも支援します。
MBTカウンセリングが有効なのはどんなとき?
強い不安を感じることによって、学校や周囲との間で困難が生じやすい場合。怒りっぽく、反抗的な行動や暴言などが見られる場合。また、離婚や死別などを機に不安が高まっている場合や、自閉症や学習障害など発達の課題を抱えるために周囲とのコミュニケーションに困難が見られる場合など。
-
アセスメント:お家や学校で、どのようなことに困っておられるか、どのようなことが改善されるのを望まれるかを詳しくお伺いします。初回は保護者の方からもお話を伺い、その後お子さんと2〜3回のセッションを設け、困りごとや改善されたいことを一緒に整理します。そして、このセラピーが適切な方法であるかどうかを検討します。
-
フィードバック:検討の結果をお伝えし、セラピーをご提案させて頂く場合には具体的に何を課題とし、どう改善することが望めるか、目的を明確にし、ご説明をさせて頂きます。
-
セラピーと振り返り:MBTアプローチを用いたお子さんとのセラピーを開始します。2〜3週間に一度は保護者にもご来談いただき、ご自宅でのお子さんとの関わりについてご一緒に考えていきます。11セッション(だいたい3ヶ月ごと)に振り返りを設け、セラピーの完了、あるいは継続を評価・再検討をします。
参考資料:https://manuals.annafreud.org/mbt-c/index.html
【お申し込み・ご質問などは、「お問い合わせ」よりご連絡ください。】
療育セラピー
《療育セラピーとは》
通常の児童カウンセリングでは、カウンセラーは子どもの遊びに寄り添い、子どもの感情や考えが表現されるのを見守り、その内容を理解することに努めます。一方、療育では、カウンセラーは遊びに積極的に介入し、子どもがコミュニケーションをとる機会をつくり、「一緒に遊ぶことを促す」関わりをしていきます。お子さまの抱える難しさはどこにあるのか、その難しさの所以となる認知的発達にも注目しながら、成長促進的なかかわりの場として、セラピーが展開していきます。同時に、お子さまが「得意とすること」にも注目し、その成長をより豊かなものへと育んでいくことも大切にされます。療育の経過やその中で見られるお子さまの成長は、「成長の記録(レポート)」と「保護者面談」を通して定期的に保護者と共有されます。
《療育セラピーの流れ》
-
まず、保護者の方にご来談いただき、お子さまについて心配されていること(診断がすでにある場合はその経緯)やお子さまの生育歴の中で気にかかっておられることなどをお聴かせいただきます。
-
その上で、お子さまとのアセスメントセラピーを実施します。認知的発達を中心に、お子さまの成長について、カウンセラーが遊びを通して理解を深める機会を持ちます。
-
再度、保護者の方にご来談いただき、アセスメント結果(お子さまの発達に関するカウンセラーの知見)をお伝えし、療育セラピーがお子さまにとって最適な支援となるかどうかをご一緒に検討します。
-
療育セラピーが有用であろうと判断される場合は、実施日時の調整をし、その日時に沿ってセラピーを実施していきます。
-
セラピー実施期間中は、保護者面談を月1回程度実施し、家庭や学校などでの様子を聴かせていただきながら、療育過程で見られる子さまの変化や成長について、カウンセラーからご報告をさせていただきます。また、半期(だいだい6ヶ月ごと)には成長の記録としてセラピーで見られたお子さまの成長の過程をレポートにしてご報告させていただきます。
-
お子様の状況やご両親のご希望に沿って、学校や他機関との連携(出張)も可能です。
-
療育セラピーは、週に一回45分。同じ曜日と時間に行われます。
-
全てのご相談内容(来談の事実を含む)は、守秘義務により保護されます。
【お申し込み・ご質問などは、「お問い合わせ」よりご連絡ください。】
子育て相談
《保護者の方へ》
子育ては本来、「一人の子どもを育てるには、一つの村を必要とする」というアフリカの諺どおり、どの社会においても多くの大人が手を取り合い、さまざまな視点や思いを寄せ合って行われてきました。それが近年、核家族化や家族環境の多様化により、子育てを取り巻く環境も大きく変化しています。当施設では、「子どもの周りに村をつくる」試みの一つとして子育て相談を提供し、子どもの成長や子どもを育てるという営みについて、専門家が保護者とともに考え、子どもの成長を見守っていくお手伝いをさせていただけたらと、願っております。
《発育・成長に関するご相談》
例えば・・・
-
お子さま(0歳児から可)の発育について、心配しておられることや気にかかっておられることを詳しくお聴きし、必要な場合は、お子さまのアセスメント面接を実施したり、日本の発達検査基準を用いてご相談にお応えします。
-
地元機関や専門家からの支援をすでに受けておられる場合も、日本語での相談機会や「セカンド・オピニオン」としてご利用いただくことができます。地元機関や学校との連携(情報交換)もご希望に沿って対応させていただきす。
-
0歳児〜2歳児までのお子さまを対象に、親子で一緒にご来談いただき、こころの発達を中心とした健診と相談を実施させていただきます。
《その他、子育てに関するご相談》
-
「お問い合わせ」ページより、ご希望の相談内容についてご連絡ください。対応可能かどうか、ご返事させていただきます。
-
保護者ご自身を対象としたカウンセリングも提供しております。詳しくは、同サイトの「成人カウンセリング」をご覧ください。
*すべてのご相談は原則、ご予約をいただいた上での面談となります。メールや電話でのご相談には応じておりませんので、ご了承ください。
*ご相談内容(来談の事実を含む)は、守秘義務により保護されます。
【お申し込み・ご質問などは、「お問い合わせ」よりご連絡ください。】